こんにちは、中小企業で人事をはじめとする経営の仕事に就いていますGen です。

今回から複数回で、今年の選考活動のトレンドを取り上げていきたいと思います。そのトレンドとして、
(A)エントリーシート共通化(サービス名:オープンES)
(B)大学成績共通化(同:大学成績センター)
(C)選考飛び級サービス(同ワイルドカード)
などがありますが、
今回は(A)オープンESの導入背景と対策についてお伝えします。

オープンESとは、リクルートキャリアがリクナビ上で開始した『エントリーシート共通化サービス』のサービス名です。これまで、エントリーシートは企業ごとに異なったWeb上の入力フォームから提出させるのが一般的で、一部の企業が郵送等で受付けていました。これをリクナビ上に集約させようというのがリクルートキャリアの新たな仕掛けです。

就職サイトに限らず、広義でいうWebポータルサービス(ポータルサイト、検索サイト、就職サイト、SNSサイト、ECサイトなど)の収益力は、ユーザーをどれだけ獲得し、何度訪問させるかで決まってきます。新卒就職サイトでは、これまではプレエントリーと説明会予約の機能で集客力を競ってきましたが、今年からはエントリーシートという切り口が増えたというわけです。
リクルートキャリアの場合、社会的影響力が大きく、かつマーケットへの訴求力が強力であるため、物議を醸してしまっただけであり、ビジネスプランとしては真っ当な戦略といえるでしょう。

なぜ、このサービスが導入されたのでしょうか。
リクルートキャリアがいう「学生のため」が第一の理由でないことだけは確かです。私は、新卒採用において採用担当者が「結局、応募者のどこを見て評価したらよいか分からない」「(大手企業に限られるが)押し寄せてくる多数の応募の初期選考基準に何らか大義名分を設けたい」という悩みを抱えていることが、このサービスにつながったと見ています。

この10年くらいの新卒採用のトレンドを見ると、新卒採用において、①エントリーシートを提出させる ②Web適性テストを課す ③インターンシップなど早い時期に接触を図る仕掛けを設ける といったことを企業側が競うように導入してきました。面接だけで人物評価をする自信がなかったからです。

しかし、それに対して学生側は、ほんの数年で、先輩達の選考通過したエントリーシート原稿をWeb上や書籍で容易に入手できるようになりました。その結果、応募者が同じような内容を提出するようになりました。それによって、採用担当者が手詰まり感を募らせてきました。

このような状況で導入されたものがオープンESです。採用担当者はこのサービスを使って、応募者を今までと違ったものさしや材料で判断したいと考えています。そうでなければ、わざわざそれなりの費用を払ってまで、3,000社もの企業がこのサービスを利用することはありません。

余談ですが、オープンESに対するネガティブな意見として、「学歴フィルタが加速する」という趣旨のものがありますが、これはオープンESが導入される以前から、企業の多くでは、①エントリーシート ②学歴 ③Webテスト の三点セットで書類通過者を選んできましたから、この批判はやや的外れな感があります。

それでは、応募者側である学生さんはどのような対策をすれば良いのでしょうか。
もう一度、採用担当者の心理に立ち戻ってみましょう。採用担当者のES選考時における悩みは、
①(大手企業限定だが)応募数が多い 
②記載内容が似通っていて、評価できない(エントリーシートの三大噺はアルバイト、サークル、ボランティア) 
③記載内容の信憑性が判断できない(この時期、やたらと副部長やアルバイトチーフが発生する) 
といったことがあります。
学生さんがオープンESに勝機を見出すには、①は対策のしようがないとして、②と③に関して、どのように自分らしさを表現したり、確からしさを補足したりするかが、分かれ目になってくるのです。

ほとんど話題に上がりませんが、オープンESでは、自己PRを補足する画像を2点添付できます。これは、実はあなたのことを印象付けるための有効なツールになり得ます。写真や図を挿入することで、文字では書き表せない独自性を出したり、信憑性を与えたりすることができるはずです。

そして、話題をさらっている紹介文の前向きな活用です。ただ漫然と第三者が書いた紹介文が採用担当者の心を掴むことはないでしょう(よほどの著名人からの紹介文の場合は違うでしょうが)。
採用担当者が紹介文に期待することは、応募者本人の文章を裏付けしてくれること、それ一点です。
ですから、紹介文の寄稿依頼を行うときには、漠然とした推薦文を依頼するのではなく、あなたがすでに自己PRで書いていたことを踏まえて、『どのような事実を裏付けて欲しいのか』をはっきりとすべきです。少なくとも、オープンESのFAQの依頼文をそのまま使っていては、推薦者はこちらが意図するような紹介文を書いてはくれないでしょう。依頼文にも技術が必要になってきます。
このように、紹介文を上手に活用できれば、あなたのオープンESの評価を格段にあげることができるのです。

世間に流れる批判やネガティブ意見に流されず、オープンESと向き合うことができれば、自分にとって有利な武器になるでしょう。

なお、就活.salon では、オープンESを念頭に入れたエントリーシート添削を行っているようですから、興味がある人は問い合わせしてみても良いかもしれません。


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